As Usual
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蝉や虫の声を聞いていると、陶酔感をもたらす場合がある。特に、林の中の蝉しぐれや、静かな夜に山の中で聞くたくさんの虫の音はそうだ。
これは、人間の耳に聞こえない高周波の音波(超音波)が混ざっているからだ。但し、人によって可聴範囲がかなり異なる(普通は周波数帯域が16-20kHzを超えると聞こえないといわれるが、人によっては40kHz程度まで聞こえるらしい)ので、「聞こえない」かどうかは人による。 音楽でも、「聞こえない」音が混じっていると気持ちよくなる。なぜなら、それが自然の音に近いからだ。陶酔系の音楽、例えばバリ島のガムランや日本の尺八をライヴで聴くとそういう音がたくさん入っている。逆に、すべての音が 耳に聞こえる音だけでできた(5Hz - 20kHzの範囲でできた)音楽は何かが足りないように聞こえる。実は、CDの音は、プレイヤーにもよるが、2Hz~20kHzぐらいの音しか再生できない。20kHz以上の高周波が再生できないということは、自然環境で出ている音を再生できないということだ。CDの音にどこか閉じ込められている感じがあるのはそのせいだ。これは、ライヴの音と比較すればすぐわかる。ライヴで「ノリ」やすいのは、別に雰囲気だけではない。実際に出ている音が違っているのだ。耳で聞こえない音はしっかりと脳で捉えられている(大橋力 「音と文明」 発行 岩波書店 に詳しい。読むことをお薦めする)。 CDは世界規格として世界の音楽を身近なものにした。誰でもが安心して使えるメディアだ。でも、こと音の質に関しては、限界があることを知っておかなければならない。それを理解した上で大いに利用したい。ちなみに、MDやネットで利用されているMP3、その他音の規格の再生周波数帯域は CDより更に狭い(つまり、自然から遠い)。CDより帯域が広いのはSACD規格(100 kHzまで再生)だが、ソフトが少ないのが問題だ。 そう遠くない時期に、蝉や虫の音がほとんどそのままの音で自宅でも再生できるオーディオの世界共通規格(ソフトも多いもの)が立ち上がるよう願っている。自然の音域がそのまま再生されるのがやはり自然だ。 ■
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by bgst
| 2005-08-24 11:08
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