As Usual
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Laurie Anderson (ローリー・アンダーソン)の "The Record of the Time" (時間の記録)展を見た。彼女はアメリカのミュージシャンでありパーフォーマーだ。フランスやドイツなどを巡回し、最後が日本のICCでの展示となった。
80年代に一度日本公演を見て印象深かったので、個展は是非見ようと思っていたが、予想以上に充実した内容だった。1970年代の彼女の初期のパーフォーマンス(いろいろな公共の場所で本当に寝てどういう夢を見るか記録するとか、氷に埋まったスケートを履いて、その氷が融けきるまで街頭で特殊なヴァイオリンを弾くとか)もあって、どのような考えでスタートしているかもわかり興味深かった。特に、言葉に対する感性には素晴らしいものがあり、ユーモアをふんだんに交えた作品と相まって、言葉の可能性に未来を感じた。最近の他のアーティストによるパーフォーマンスや作品に欠けている「余裕感」が随所に感じられたが、これは彼女の長いキャリアから来ているというより、持って生まれた才能のようだ。そこには「芸術をしています」といった堅苦しさからは最も遠い、人生を楽しむ手段としての「方法(アート:英語のart は方法も意味する)」が見てとれる。アートの根源には、自分自身が生きることのためにはこうしたいという、個人の切なる願望とそれを支える方法、そして、それを世の中に問う勇気が横たわっている。
by bgst
| 2005-08-15 11:30
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