As Usual
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思いがけない材料が食品に使われている。添加物のことではない。ちゃんとした素材だ。
日本の大手ビール会社のビールで最も出回っているものにはたいてい米とかコーンスターチが入っている。ビールは麦とホップと水で作るが、純粋にそれだけで作られているのはオール・モルトとか呼ばれ区別される。以前は、エビスビールとかサントリー・モルツぐらいしかなかったが、ここ15年ぐらいの間に増えている。マイクロ・ブルーワリー、いわゆる地ビールが増えたせいもある。本来ビールというのは麦とホップと水だけで作っていたものだから、原点回帰ともいえる。 ドイツでは今でも法律に守られ、ビールの表示は麦とホップと水だけで作ったものにしか与えられない。たしか、この法律を巡って当時のEC委員会(今のEU)とドイツとでもめたことがあったと思うが、それほどドイツのビールについての真剣さは抜きん出ている。米が入っていてもビールという日本の状況は、発泡酒とか第三のビールとか、本来のビールとは違う飲物を開発する下地として機能し、ビジネス的にはよかったのかもしれない。でも、ビールはやはり麦とホップと水だけで作るものだ。餅の原材料に麦が混ざっていたら、たとえ味がそう変わらなくても嫌だと思うだろう。 一部のコンソメ・パウダー商品の中に醤油が入っているのを知っているだろうか。今では有名なフランスのシェフは醤油を料理に活用しているといわれるが、コンソメに最初から醤油が入っているのは随分とお膳立てがいい。コンソメに後から自分で醤油を垂らせばいいのではないかと思うが、そうではないらしい。隠し味なのだろうか。それとも、ビール同様に「日本の風味」を入れた方が消費者受けするのだろうか。 古来、海外のものを Japanize (日本化)するのは日本の得意芸だ。そういえば、その逆、つまり日本古来からあるものを海外風にしない。醤油、味噌、油、酒、酢、味醂など添加物が増えたぐらいで、基本は変わっていない。寿司は江戸時代からだから、そう古くないが、アボガド・ロール/カリフォルニア巻きとかいった洋風寿司は流行らない。ネタは全世界から輸入しているが、作っているものは純和風だ。他の欧米各国も似たようなところがあるが、日本ほど「自国化」に頓着しているようには見えない。アジア・中近東はどうだろうか。日本並みなのだろうか。 日本人の食へのこだわりは、それとなく加えられている材料にもみてとれる。
by bgst
| 2006-02-22 11:40
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