As Usual
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6/15付け記事で国によって「こだわる」言葉が違うという指摘をした。例えば、オランダは運河に関する単語が多い。日本語だと雨とか風に種類が多い。アメリカでは「人の(性格の)種類」ではないかと書いて、"nerd"という単語をビル・ゲイツを表す言葉として挙げておいた。nerd はナードと発音し、アメリカではよく使われるスラングだ。特に、コンピューター業界などで使用され、蔑称のニュアンスがある。ただ、最近では、それが勲章のように聞こえるという話も聞いた。意味としてはガリ勉、真面目くさった変人、ITオタク或いはコンピュター狂いなどと訳せようか。
この "nerd" という単語だけについて、その由来などを詳細に調べたサイトがあることがわかった。以下、そのサイトから引用する。 nerd という単語が最初に現れたのは、ドイツ系アメリカ人Dr. Seuss (ソイス博士:ペンネーム)が1950年に描いた漫画 "If I Ran the Zoo" (もしも動物園を経営したなら)だ。この漫画ではGerald McGrew (ジェラルド・マックグリュー)という少年が、動物園を経営したなら、こういうことをやってやると言って挙げた大袈裟なことが書かれている。その中に Ka-Troo (カー・トルゥー)という国から 連れてくる多くの動物の一つとしてNerd (ナード)というのがある。挿絵も描かれている。(注:漫画に書かれている言葉から考えて、他の動物名同様、Nerd もソイス博士が発明した言葉のようだ。) 一説によると、この Nerd という単語が 1950年に 5, 6 才だった子供達によって拾われ、彼らの兄弟世代に伝わり、1957年までにティーンエイジャーになっていたその世代が、当時学校のクラスで最も不愉快な者につけられていた蔑称 "square" (注:日本語で「真面目なヤツ」、「ガリ勉」に近いか)の代替用語として使ったと言われている。ところが、この説には一つ弱みがある。既に1951年の Newsweek 誌に nerd が squareを意味すると書かれているのだ。 もう一つ説がある。こちらは、信憑性に問題があるが、魅力的な説として挙げられている。それは、カナダのオタワ市に存在した Northern Electric Research and Development Laboratories (ノーザン・エレクトリック・リサーチ・アンド・ディヴェロップメント・ラボラトリーズ)に由来するというものだ。頭文字を見ると N.E.R.D. Lab となる。白衣を着て眼鏡をかけた典型的な風貌の研究者が胸に N.E.R.D. と書かれたポケット・ペン用プロテクター(ポケットがペンで擦り切れるのを防ぐ)をしているのを想像すれば、ぴったりくる。ただ、この説にはNewsweek に言葉が出てから後にN.E.R.D.ができたという問題がある。もし1940年代にN.E.R.D.が使われていたという証拠があれば、この説は生きてくる。 これ以外にも knurd 或いは nurd とスペルされ、drunk (酔っ払い)の逆スペルだ(つまり、「下戸」)とかいう説があるが、証拠となる書かれたものが極めて少ない。 一つのスラングを追っただけでも、アメリカ文化の断面が見える。
by bgst
| 2006-01-05 00:35
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