As Usual
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あるとき、成田空港で搭乗まで時間があったので、JAL のラウンジで待つことにした。ラウンジに向かって歩いていると、すぐ目の前をJAL の係員に先導された 3人の日本人が入っていくのが目にとまった。一人は女性、一人は男性で、もう一人は付き人のような感じだった。
ラウンジの中に入って座っていると、ドリンクを取りにいっていた彼らはすぐ近くに席をとった。付き人がいろいろ世話をやいている。女性は部屋の中なのに帽子を目深にかぶり、サングラスをかけている。最初は誰だかわからなかったが、しばらくして電車の中吊り広告で再婚が騒がれていたあのタレントだということがわかった。最初、歌手としてデビュー、結婚して子供ができたが、離婚していた。 こちらはタレントとか歌手とか興味がないので、そのまま時間がきて飛行機に乗る。向こうも同じ飛行機だったとみえて、搭乗アナウンスがあると準備を始め、搭乗口に向かった。 どこか忘れたが、アメリカのニューヨークかロスアンゼルスだったろうか、到着して入国審査をする列に並んでいたら、あのタレントが目に入った。入国審査官のブースに近づくなり、大袈裟に帽子をとって、サングラスもはずし、すごく癖のあるアメリカ英語らしき発音で入国目的を聞く審査官に身振り手振りも交えて大声で答えだした。あまりにラウンジでの隠密風情と落差があり、あまりに凄い発音の英語だったので、思わず苦笑してしまった。 あれが、本物の松田聖子を見た最初で最後だった。その後、ハリウッド映画の端役で、ニューヨークのタクシーに乗っている日本人観光客を演じ、怪獣が迫っているにもかかわらず "I wanna go shoppin' !" と wanna を使って叫んだのを見たとき、爆笑したのは言うまでもない。普通の日本人観光客は wanna などとは言わない。
by bgst
| 2005-12-17 15:57
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