As Usual
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家からそう遠くない所にカフェができていた。都心の繁華街とは正反対の立地だ。自家焙煎でこだわりがありそうだったので行ってみることにした。
多分オーナー兼経営者兼店長兼焙煎係兼コーヒー抽出係であろう中年男性が一人、静かに座っていた。マンデリンを頼む。しばらくして、深い色をした液体が少し丸みを帯びたカップに、どちらかと言えば大目に入れられてテーブルに運ばれてきた。いい香りだ。一口飲む。熱過ぎない完璧の温度。深いコク、品のある苦味と渋み。酸味はほとんど感じられない。 アッと思う。過去最高のコーヒーだ。嗜好品たるコーヒーが、本人の嗜好に最も合った形で登場した。普通はこうはいかない。嗜好品だからそれを淹れる人の嗜好に左右される。当然だろう。飲む方の嗜好に合ったものに出会うにはやはり時間が必要だった。 これまで優に45年は飲んできた。この間、これがベストと思われるものに 4-5 回遭遇した。どれも通常の旨いを超えた素晴らしいものだった。今回はその上をいった。 もともとウイーンの Brauner が好きで、それに連なる風味のドイツやオランダのかなり深炒りの、酸味を抑えた濃いブラック・コーヒーが好みだ。フランスやイタリアのものも嫌いではないが、エスプレッソよりは普通のブラック(但し、エスプレッソをお湯で薄めたイタリアものはダメ)がいい。好みの範囲が狭いので、いろいろ選べる店でないと困る。結局、こだわりのあるコーヒー・ショップを幾つも並行して利用することになった。 今度の店は嗜好の一致レベルがこれまでとまったく違う。ピッタリだ。 久しぶりに驚いた。こういうことが起きるのだ。 普通でない普段。これだからやめられない。
by bgst
| 2013-07-07 11:32
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