As Usual
当Blog内の記事、写真、その他コンテンツ(第三者のコメント・写真・引用文・図表を除く)についての著作権は大沢知之に帰属します。著作及び著作の一部などご利用になりたい方はメールにてtop@spn1.speednet.ne.jp までご連絡ください。各種お問い合わせも同様にお願いいたします。
Blog掲載記事及び著作者本人のコメントはすべて個人としての考え、意見などに基づいて書かれており、いかなる組織、団体、会社をも代表して述べられたものではありません。 以前の記事
2015年 12月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 04月 2014年 03月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 04月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 検索
その他のジャンル
ファン
画像一覧
|
同じ緑色といってもいろいろある。黄緑とか濃緑だけではない。色鉛筆や絵の具で使われているエメラルド・グリーンとか、コバルト・グリーンとかでもない。ある色見本を見たら、56種類もの緑色が出ていたが、これも違う。
言葉では表現できない微妙な色合いは、木という生物だけが発する輝きが葉に現れたものだ。一本一本の木がもつ特性が葉に独特の質感や艶を与えている。緑という一般化された名称では到底収まりきれないヴァラエティーがある。 ところが、普段は「緑の葉」といってはばからない。そういう生活をしている。緑として一般化し、抽象化することでコミュニケーションが成り立っている。「あなたの言っている緑とオレの言う緑とはここがこう違う」などと、色関係の職業でもない限り、こだわらない。 こうして、抽象化された概念で頭が埋まってくる。現実では「すべての葉の色が異なる」のに、それを「緑の葉」というように、性格付けやカテゴリー化が「常識として」行われる。このことに絶えず疑問をもって生活をするなどということは普通はできないようになっている。もし、それを強行すれば変人扱いとなる。 新緑のこの季節、一般化を脇に置き、一枚一枚の葉をよく見てみよう。 世の中、本当に同じものなど一つとしてない。
by bgst
| 2006-04-29 11:49
|
ファン申請 |
||