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窓から「みょうが」の葉が見える。植えてはいないので自然に生えたものだ。東京23区内の自宅でみょうがを収穫できることに驚く。それがたとえ二、三個だろうと。
実家で子供の時にみょうがの芽を摘んだことを思い出した。だいたい、隣の家との境あたりにまとまって生えている。芽から花の部分が伸びだして咲いてしまうと味が落ちるので、その前に摘まなければならない。摘んだ芽はおつゆの具にして食べた。 夏が旬のみょうがはさっぱり感が売り物だ。しょうがほど刺激的ではないが、独特の清涼感を伴うほんのりとした苦味がある。和食にはなくてはならない薬味だが、海外では見たことがない。インドとか中国には野生種があるらしいが、食用のため栽培しているのは日本だけ、原産地も日本、東南アジア、インドなど諸説あるらしい。まだよく研究されていないのだろうか。 みょうがはしょうがの仲間だが、香辛料としてのインパクトが弱いおかげで、逆にやわらかい味を大切にする和食に重宝されることになったのだろう。勝手な想像だが、インドや東南アジアではもっと強い味が望まれたために食べものとしての利用が進まなかったのではないか。 ここ何年か日本では激辛ばやりだ。ラーメン、カレー、スナック、大衆食は激辛ヴァージョンができている。どうしてこうなったのだろうか。もともと日本人は繊細な味覚を持っていたのでは。それともそれは単なる思い込みだったのか。味覚が荒れている、味がわからなくなっている人が多い、ファーストフードで鈍感になっているという話をよく聞く。 みょうがのような日本独特の味の感覚は和風建築技術(宮大工など)と同様、「保全」しておくべきだろう。でも、味覚の保全はできない。親が子に教えるしかないが、それでもひとたび家を出れば外食の味覚攻撃が待っている。 日本絶滅危惧味覚リストは早めに作っておくべきと思う。
by bgst
| 2005-06-20 15:29
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