As Usual
当Blog内の記事、写真、その他コンテンツ(第三者のコメント・写真・引用文・図表を除く)についての著作権は大沢知之に帰属します。著作及び著作の一部などご利用になりたい方はメールにてtop@spn1.speednet.ne.jp までご連絡ください。各種お問い合わせも同様にお願いいたします。
Blog掲載記事及び著作者本人のコメントはすべて個人としての考え、意見などに基づいて書かれており、いかなる組織、団体、会社をも代表して述べられたものではありません。 以前の記事
2015年 12月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 04月 2014年 03月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 04月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 検索
その他のジャンル
ファン
画像一覧
|
創造のためには破壊せよとよくいわれる。
このフレーズは、旧来のコンセプト、方法、技術などにとらわれずに新たな試みをせよというメッセージを含みながら、自分が過去に完成させて満足している一つのレベルなり内容を一度否定した上で新たな価値を作り出せということをいっている。ここには一般的には何の問題も見られない。 一部の特殊状況を除き、人間は自らが創造したものは破壊可能だという前提に立っている。創造していないものは存在していないので破壊できないが、創造していないもので破壊することができる(可能な)二つの重要な例外がある。 1) 自然(非人工物としての地球、大気、人間以外の生物などを含む)は「人間が創造していないのに破壊できるもの」だ。 2) 人間は人間が創造して(産んで)いるようにみえていて、実は自然がもたらした動物なので、本当に創造したとはいえない。よって、これも「自らは創造していないのに破壊できるもの」となる。 人間は、自然や他の人間にまったく関与せずに生活できない。必ず、影響を及ぼすことになる。 そして、影響は時と場合により破壊というレベルにまで達する。 破壊(大きな悪い影響)とは 1) 自然環境破壊 2) 殺人(犯罪、戦争、死刑を含む) を指す。 利口な人間はこれを正当化する理由を用意している。破壊はするが、これは悪いことではないということを説明するために使われる。 1) 人間が生きていくために必要な自然環境の改変は許容される。 2) 国際法のルールを守った戦争や国の法律によって規定される死刑は許容される。 人間が死んでしまうような自然環境の改変はしてもいいと思い込まされる。戦争は新たないい世界を作るための創造的行為のような装いをし、死刑も究極の犯罪抑止策として創造的に実施されているように見えてくる。 破壊の「程度」の問題なのだろうか。環境アセスメントをしてOKが出れば、「程度」として問題ない自然の改変となり、民主主義の脅威や核拡散の恐れがあれば、戦争をしてもいい「程度」になるのだろうか。いくら制度を整備しても、「程度」は恣意的に決まりやすくないだろうか。だいたい、歴史的にみて、人間の言う「程度」はいつも変わってきているではないか。昔は吸いたい放題だったタバコが今では髑髏入りの絵が描いてあるパッケージで一部の国では売られているのだ。 答えや提案に至るにはまだ勉強不足だ。もう少し考えてみる。 補 *自然環境破壊については、人間が地球規模で破壊しても、それで人間が死んでしまえば、また「自然」に戻るだけだという考え方もある。地球全体がなくなっても宇宙空間では微々たる変化で、それも自然の摂理のうちということもできる。 *創造した人工生物で破壊できないものが現れる可能性がある。
by bgst
| 2005-07-26 21:50
|
ファン申請 |
||