As Usual
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こういうとまた誤解されるかもしれない。「ながら」が不得意だ。CDを聞きながら新聞は読めない。本を読むとき、遠くであろうと音楽が少しでも鳴っていると集中できないので読まない。電車の中で読むことはあるが、やはり理解力が低くなってしまう。読んだり、書いたりするときは、それだけをやりたい。
細かく見れば、人はいつも「ながら」だ。歩きながら考える。コーヒーを飲み込むときに雑誌に目を通していたりする。そのあたりまでの「ながら」であれば、こなせるが、それ以上ができない。特に複数のメディア(狭義の媒体、マスコミという意味ではない)から情報を同時に取得するのは難しい。でも、七人の話を同時に理解できる聖徳太子がうらやましいかと言われれば、そうではないし、一人でいるときは不便はあまり感じない。 問題は人がからんだときだ。集まりで6人ぐらいを超えてくると、議長とかまとめる人がいないと話す内容に集中しづらい。同じ部屋で誰かがCDをかけていると、文章が書けないし、本が読めない。情報を得るとき、つまり集中するときは単一の情報源が望ましい。 勉強、仕事、趣味以外でも同様だ。普通はCDをBGMでかけながら雑誌でも見てリラックスというのがあるのだろうが、これはリラックスにはならない。リラックスするときは情報・メディアがゼロになるのがベストだ。何かあると、いけない。 マルチなメディアが四六時中錯綜する現代にあって、環境不適応と言われそうだが、むしろ自分では情報選択に役立っていると思う。情報取得機能に予め老眼状態が埋め込まれているようなものだ。他人からみて、不便な瞬間はたくさんあるだろうが、結局これがワイズマンへの近道だと信じている。
by bgst
| 2005-07-20 15:48
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