As Usual
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小学生の頃から遺跡を見るのが好きだった。祭祀場、貝塚、古墳、寺社の跡、朽ちた城跡、古代都市の跡などしばしば見に行った。何千年、何百年も昔の人が暮らした痕跡が目の前にはっきりと見えることがすごい驚きだった。旅行をすれば必ずそういう場所に行った。旅行をしないときも、音楽さえしていなければ、休みの日とかは遺跡を見て過ごすことが多かった。興味のない人にはどうしようもない趣味だ。盛り上がった墳丘がいくつも続く古墳群を半日かけて歩き回るのは好きでないと無理だ。
遺跡を理解するためには歴史を知っていた方がいい。その方が格段に面白い。よって、いろいろ本を読み、雑誌を見、自分なりに考える。地図も好きな方が便利だ。歩き回るのに地図は必須だが、じっくり眺めれば単なる道しるべ以外の情報の宝庫でもある。少し脇道をして人気のない古道を歩くと思いがけない風景に出会ったりする。できるだけ遺跡とは直接関係ない周りの風景も情報として取り込む。そうすると、遺跡と歴史と地形・立地などが立体感を持ち出す。別に坂上田村麻呂のような歴史上の人物になり切る必要などないが、往時の雰囲気が感じられる。 過去にこだわるのは嫌いだが、過去の痕跡には現在使えるネタが豊富にある。利用しないのは、はなはだもったいない。縄文時代、東京湾にはホタテ貝がいて、食料になっていた。今は北方の 産物だ。蛤も今その辺で売っているものとは比べ物にならないくらい大きい。ゆうに3 -4 倍はある。鹿島産のブランド蛤と比べても2 倍ぐらいの大きさだ。港区の貝塚を見て感じた。ローマ時代のある古代都市は、道路が石畳舗装され、荷や人を運ぶ車両が通過していたが、石畳に5センチ以上も深く刻まれた轍の痕跡により、車両の大きさが道幅一杯だったことがうかがい知れる。飛鳥時代の王宮、寺社、墳墓、居住地やその他施設の跡をたどると、すべてが徒歩で容易に行ける範囲に集中していることがわかる。古代「国家」が今の村の行政管轄面積よりはるかに小さいということが実感されるのだ。 痕跡は多くを語る。
by bgst
| 2005-12-14 17:09
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