As Usual
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ゆっくり、落ち着いて豊かな生活をしよう、といわれれば、頭から拒絶する理由もない。余裕がある、時間に追いかけられない生き方は素晴らしいと思う。
考え方としては理解できる。さて、これを実践するとなると、どうか。時間がないのは金儲けを第一に置いているからだという声がある。でも、金がなくて時間もない人はたくさんいる。どうやったらゆっくりできて、健康にちゃんと暮らせるのだろうか。 地方であせらず農業でも、というのもよく聞く。でも農業は早起きで、一日中働いて、休日も犠牲にするくらいでないとやっていけない。漁業だって大変だ。一次産業はファースト(速い)・ライフに違いない。地方の工場で働く二次産業従事者もファースト・ライフだ。 都市のサラリーマン、自営業者などの二次・三次産業従事者もファースト・ライフだ。大企業のエグゼキュティヴも上にいけばいくほどファースト・ライフだ。それでは、フリーターが すろー・らいふ になるのだろうか。巷を見たり、メディアを覗いたところでは、彼らはその仲間ではないらしい。 果たして、どこに すろー・らいふ が転がっているのだろうか。残業や休日出勤を減らしたぐらいで すろー・らいふ と呼べるのだろうか。高い給与でノルマがある仕事を辞めて、ノルマのない低い給与の仕事をするのが すろー・らいふ になるのだろうか。 すろー・らいふ というブランドの商品やサービスにお金や時間を費やしている方が、実際にゆっくり、落ち着いてお金を使わない心豊かな生活をしている時間より少なかったりしないだろうか。単なる長期ヴァケーション、仕事付き休暇や癒し系のグッズやサービスを すろー・らいふ というブランドで飾っていないとも限らない。中には真摯に取り組んでいるところもあるだろうが、贋物に騙されてはならない。 ファースト・ライフの合間に すろー・らいふ の幻影を見させられているとすれば悲しい。幻影はいずれ消える。 すろー・らいふ の定義の問題があるが、日本に定着するライフ・スタイルかどうかはまだわからない。今のところ、仕事をしている限り、世の中は基本的にファースト・ライフだ。
by bgst
| 2005-07-15 17:51
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