As Usual
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やまと言葉は面白い。
「とる」と言っても、漢字をあてればわかるように、「取る」、「撮る」、「採る」、「捕る」、「執る」、「盗る」、「摂る」、「録る」などと書ける(漢字をあてるのはよくないという批判もある)。これは、本来それらの意味が言葉成立当時の日本(大和地方か九州か、どこかわからないが今よりははるかに狭い範囲の地域)で未分化だったからだろう。 英語で言えば、例えばget とrecord とtakeとfishとcatch とstealとconduct といった動詞が同じ言葉だということだ。 その「とる」がいろいろな動詞の前に付いて「とりつくろう」、「とりもつ」、「とりあげる」、「とりつける」、「とりだす」、「とりいれる」、になったり、「とりあう」や「とりあえず」に変化する。逆に、これは調べてはいないが、「かたどる(象る、模る)」や「すなどる(漁る)」は「とる」が動詞の後についた形ではないか。これらの「とる」は「取る」の意味のように見えるが、どうだろうか。 未分化で意味が多重の方が俳句などでは重宝する。漢語を使って言葉の意味がはっきりしてしまうと味気なくなるように思う人は多い。これは、やまと言葉と漢語を混ぜて使う芸当を普通にしている日本人らしい考えなのかもしれない。 ただ、英語でも、ギリシア語・ラテン語由来の言葉、フランス語由来、北欧やアングロサクソン由来の言葉が並列して使用されている。詩などでアングロサクソン系統の言葉だけを多用すると、日本の典型的なやまと言葉系俳句の雰囲気のような感じになるのだろうか。 文化的側面を見るかぎり、やまと言葉は、はっきりとわからないものが多いからこそ、深いところから味が滲みだしてくるような感じがするのだろう。不透明さが長所となっている。 とりあえず、そういうポジションをとっておこう。
by bgst
| 2013-02-05 21:03
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