As Usual
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しがらみを見たことがあるだろうか。
東京の汐留に「汐留シオサイト」というオフィス・ホテル・住宅・エンタテインメントなどの複合コンプレックスがある。ここはJR 跡地を再開発したところで、広さが31ヘクタールにも及ぶ。電通、松下電工、日本テレビ、資生堂、日本通運、共同通信などの大企業のオフィスをはじめ、劇団四季の劇場、アド・ミュージアム、旧新橋駅を復元した新橋停車場、レストラン、ショップなどがある。 この汐留再開発地区のかなりの部分は江戸時代に龍野藩脇坂家屋敷、仙台藩伊達家屋敷、会津藩保科(松平)家屋敷などの藩邸があったところだ。 2000年10月8日、ここでしがらみを見た。初めて、本物のしがらみを見て感動した。こういうものだとは知らなかった。日本の先人の知恵に恐れ入った。 しがらみとは、水の勢いを弱めるため(岸辺が崩れるのを防ぐため)、川の中や海辺などに杭を一定の間隔で打ち込んで、杭と杭の間に雑木(柴)、竹など細いものをていねいに、網の目のように張り巡らし、からみつけたものだ。 藩邸は海辺の運河に面していて、小船を東京湾から引き入れる流路を備えていた。これにより、藩邸内で直接荷揚げができたのだ。荷揚げをするあたりはしっかりとした石垣が水の中にまで組まれ、さらにその近くにしがらみが組まれて岸壁が崩れるのを防いでいた。 まさに、「汐」を「留」めていたのだ。 本物を見たおかげで、しがらみの意味がより鮮明に理解できるようになった。こういうように張り巡らされて、からまれたのでは身動きできない。 しがらみ しがらみが続く 船入場 汐留遺跡 と命名され、再開発の基礎工事前に発掘調査が行われた。2000年10月に最後の一般公開があった。 柿本人麻呂の歌 万葉集 明日香川 四我良美渡之 塞益者 進留水母 能杼尓賀有萬思 明日香川 しがらみ渡し 塞かませば 流るる水も のどにかあらまし あすかがは しがらみわたし せかませば ながるるみづも のどにかあらまし
by bgst
| 2005-07-13 18:26
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