As Usual
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毎日毎日同じことの繰り返し。そう思っている人は多い。
これは正確に言えば、毎日毎日「同じと自分が思っていること」の繰り返しになる。時間が経過するこの世に同じことなど一回たりともないわけだから、主観が「同じ」と思わせているに過ぎない。 なぜそう思わせるようにできているのか。同じでないものを同じと思わせてどういう利点があるのか。 仮説を立ててみる。脳がイージーに過ごしたいのだ。毎日同じことは起きていないと考えるためには、常に観察が必要だ。どんなに微細なことでも、違っていれば指摘しなければならない。起きている間、絶えずいろいろなことを見て考える癖をつけることが前提になる。これだと、脳はいつもフルに働かねばならない。 だから、得意技のパターン認識を繰り出してくる。パターンだから、同一ではないはずだが、そこが危ない。パターン化すればより「整理され」、「わかりやすく」、「まとめやすく」なる。実際、そうやって人間の思考は「発達」(と通常呼ばれる)してきたはずだ。 思考をまとめ、深めるステップの入り口にパターン認識がある。これが罠になってしまうのも頷ける。実際、その助けを得て安全が確保されたりする。道路を渡っている時、個々の車をいちいち細かく観察して、「これらが本当に車の仲間なのかどうか」などと考えていては事故にあう。 そうやってパターン認識が強化される。その方が生活しやすいという実利がある。ここが人間の弱点にもなるのだが、脳はこれを利用する。抽象化の程度を上げれば上げるほど、ものごとは「同じ」様相を帯びてくる。本当はすべて違うのにだ。 「毎日毎日同じことの繰り返し」はこれで出来上がる。脳はひっくり返って(そんなことはできないが)、お休みモードに入れるというわけだ。ごくごく一部の人間を除いて、覚醒時、五感を総動員した観察が常に行われるようになるはずはない。 アッハッハッハッ。
by bgst
| 2012-06-29 13:58
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