As Usual
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加工食品に添加物としてアミノ酸がよく使われている。「おいしく」感じさせるために添加されているのだが、添加しないとおいしくないのだろうか。何か変だと思い、ここ数年アミノ酸添加と書かれている食品は極力買わないようにしていた。昨日買ったさつま揚げの入れ物にはついにこう書いてあった。「化学調味料を使用していませんので、現代人の舌には物足りないと感じるかも知れません。」
人間の身体の20%がアミノ酸(蛋白質を含む)でできているそうだ。60%が水で、残りの20%がその他もろもろとなっている。10万種類ある蛋白質の大部分は20種類(これ以外に特殊なものが2種類)のアミノ酸からできていて、そのうち9種類が体内で合成できない(母乳には含まれる)ため、食事で摂取する必要がある。これ以外に蛋白質が合成された後に作られるアミノ酸が6種類、蛋白質に含まれないアミノ酸が5種類あることがわかっている。自然界には500種類のアミノ酸があり、そのうち幾つかは食物に含まれる(お茶のテアニン、肉・鰹節のイノシン酸、しいたけのグアニル酸など)。毒のアミノ酸もある。 極度なダイエットからの回復、激しく消耗した運動の後での回復、病気で手術するときなどには必要とされる。でも、普通のバランスのとれた食事をしていれば、アミノ酸を意識して摂取する必要はない。他の栄養成分同様、とり過ぎるとかえって身体の負担になることがある、と味の素も言っている。 今は加工食品だけでなく、健康飲料やスポーツドリンクでもアミノ酸が流行っている。これから先、添加されたアミノ酸をとり続けて大丈夫だろうか。余分なものは排泄されるらしいが、だいたい副作用とか問題はしばらくたって、研究が進んでようやくわかってくるのが一般的だ。これから50年後、100年後にアミノ酸問題が起きないとも限らない。アミノ酸の発見でさえ、200年前のこと(1806年、アスパラガスの芽から)だ。保存料、着色料、乳化剤、増粘剤、漂白剤、発色剤、安定剤などに比べれば、まだまだ罪は軽い気がするが、それでも添加していることに変わりはない。 ヴァレンタイン・デーでのチョコレート・ギフトはメーカーのマーケティング戦略によって成り立っているが、アミノ酸はどこで誰がどのような戦略を立てているのだろうか。 どうも自然を操作し過ぎるのが怖い。
by bgst
| 2005-07-12 13:25
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