As Usual
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ここまで日常的に世界のあちこちで戦争、テロ(と反テロ側が命名)や弾圧(と抑えこまれる側が命名)が起きるのはどう考えても普通ではない。情報網が発達して昔であれば知り得なかった他地域の問題がよく見えるという環境を割り引いたとしても、かなり多い。
それぞれの背景は異なり、問題は非常に複雑で、誰の主張や主義が正しいのか普通の人ではわからない。真の理解が大事だと頭では思っても、だいたい何が真の理解かわからない。歴史や事実は、それに言及する人によって解釈され、変化され、伝播される。関係者すべての意見を聞いたとしても、何が真かは聞く人それぞれで異なってしまう。真実が人によって異なれば、当然、何が正しいのかという判断も異なってくる。非常に悲しいが、これが現実だ。 伊藤俊輔(後に博文と改名)は明治維新前の文久2年12月(新暦で1863年1月)、江戸(東京)からすぐの東海道品川宿の旅館に御楯組の仲間(高杉晋作、久坂玄瑞、志道聞多/後の井上馨、品川弥二郎、有吉熊次郎ら12名)とともに潜伏していた。夜半、品川宿の裏手、御殿山に建設中のイギリス公使館に侵入し、焔硝で焼き払ったが、伊藤は「火付け役」だった。これは江戸幕府にとってはテロだ。つまり、日本の初代内閣総理大臣となった伊藤博文はテロリストであったわけだ(彼は数件の暗殺にも関与している)。これには反論もできよう。封建制度を打倒するのに貢献したのだから正義であったと。 フセイン大統領時代のイラクには民主主義がなかった、と聞いたことがあるだろう。イランも政教分離がされていない国で問題だ、という指摘がある。アフガニスタンは部族社会で民主主義が通用しない、とも言われている。それでは、そういう国は世界にとって脅威なのだろうか。アメリカの現政権は、民主主義を絶対視し、それを世界中に適用しようとしている。それが反発を招いて「テロ」を生んでいる。すべての地域にとって民主主義をすぐに導入することがベストの選択なのだろうか。 何が正しいのだろう。こう考えている間にも戦争、テロ(と反テロ側が命名)、弾圧(と抑えこまれる側が命名)は起きている。時間がない。反省を込めて記す。
by bgst
| 2005-07-08 11:23
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