As Usual
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今日はアメリカの独立記念日だ。
日本では建国記念の日(2/11)というのがあるが、独立を祝う記念日はない。第二次大戦後のアメリカによる占領状態を抜け出た1952年4月28日(サンフランシスコ条約発効の日)が独立の日のはずだが、この日を特別だと思う人はほとんどいない。近代国家として成立して以来、唯一の他国による本格的な占領が終了した日だったはずだが。 骨董市で安物の食器類を見ていると、カップやお皿の裏に Made in Occupied Japan と書かれたものがある。そういうもの以外に占領の事実をあからさまに示すモノにこのところ出合ったことがない。戦争の経験がある親や祖父母に聞くとか、図書館に行って、占領時代の新聞記事などを見るとかしないかぎり、戦後生まれ世代の意識にはのぼってこない。 占領、独立というのは戦争と同様、その国にとって大事件であるはずだが、なぜかそのあたりのことにスポットライトが当たらず、日本の歴史の中で薄まって伝えられているような気がする。鎌倉幕府・江戸幕府や明治維新も大変重要であることは否定しないが、アメリカによる日本占領と主権回復については学校でよく教えるべきだろう。日本の政治の方向性だけでなく、文化・社会の性格、トレンドに大きな影響を与えている根本要因の一つを忘れないようにしたい。 もし、アメリカでなくソ連に占領され、1967年まで主権が与えられず、傀儡政権の共産主義国になり、1989年に共産圏から離脱し、1995年に日米平和条約が結ばれたら、日本はどういう国になっていただろうか。
by bgst
| 2005-07-04 10:30
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